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Story - 03

01 - 活動の目的。「分解」の解釈について

私たちは日々、物に対して「もう価値がない」と判断し、それを手放してしまう。しかし捨てられているのは物体そのものではなく、その物に対して下された人間の判断である。物は自ら価値を断絶したのではなく、人間の基準によって外部的に「不要」と決め付けられているに過ぎない。自然界では分解者が有機物を分解し、栄養として土壌に還すことで循環が保たれているが、人間社会ではその判断の瞬間に、物は循環から切り離されてしまう。

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02 - twofoldでの分解の方法

twofoldでは、この断絶に対し「漆」を用いて別の分解を試みる。廃棄された人工物に漆を施すことで「不用品」という概念を分解し、再び社会へと還す。漆という永続的な保管方法によって物は長く使われる存在へと変わります。壊すのではなく永続させることで分解を起こす。これは修復ではなく、人間の価値判断に介入し、新たな循環を生み出す試へと繋げていく行為である。

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03 - 分解の逆説と時間の再定義

本来、分解とは壊すことで進行するものと考えられている。しかしここでは逆に、時間を延ばすことで分解が起こる。漆は自然界において極めて分解されにくい素材であり、その持続性が物の存在を未来へと接続する。廃棄された物は、漆をまとった瞬間に「過去の不要物」から「未来に向かう存在」へと変化する。分解とは消失ではなく、時間軸の中で意味を更新する行為として再定義される。

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04 - 社会における分解者の役割

この行為が示すのは、物質の再利用ではなく、判断の再構築である。どれだけリサイクル技術が進んでも、「価値がない」と判断され続ける限り、物は循環から排除され続ける。必要なのは処理能力の向上ではなく、その判断そのものに介入する存在である。twofoldの実践は、人間社会における分解者として、物に与えられた意味を解体し、再び循環へと接続する試みである。

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Sotry-01 : 漆との共存

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漆とはウルシの木から採れる樹液のことです。
ウルシの木は、10年から15年かけて成長し、その樹液は 一本の木から、たった200mlしか採取できない。
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​人々は山でウルシの木を育て、その樹液を恵みとして生活に役立ててきた。人間と漆はその関係を果てしなく長い間、続けてきた。

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