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Story - 02
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修復の目的
古くから受け継がれてきた器には、
その時代や持ち主の記憶が宿る。
漆の修復は、そうした記憶を守りながら、
先の未来へ繋いでいくための技法である。
細胞が生命を守るように、
漆もまた、ものを守り、
保ち続ける働きを持つ。

かつて日本から海を渡り"JAPAN"と呼ばれた漆器は、世界中で愛され、使われ続けてきた。それらは単なる工芸品ではなく、時代を越えて人々の暮らしに寄り添ってきた歴史そのものである。

割れや欠け、摩耗は、長く使われてきた証。
漆は塗り重ねることで幾層もの保護膜を形成し、細胞が生命を守るように、器の本質を包み込みながら生かし続ける。
その痕跡を丁寧に受け止め、必要な手当てを施すことで、器は再び日常の中で息づき、次の世代へと繋ぐことを可能にする。

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